清水の舞台から、飛び立とう!(続き)
前回ご紹介した言葉、「清水の舞台から、飛び立とう!」で思い出したことがあります。
ある年、僕はこんなことを自分に課していました。
それは、講演会に参加したとき、Q&Aのコーナーで、誰よりも先に手を上げるということです。
質問の中身を考える前に、とにかく手を上げるのです。
これって、ちょっと勇気がいります。
特に参加者が多い講演会では。
これは、3年ほど前、ある講演会に参加した時のことです。
日比谷の大会場で行われた、竹中平蔵さんの講演会は、500人を超す盛況でした。
僕はいちばん前のかぶりつきの席で彼の講演を聴きました。
講演が終わり、若い司会者が「それでは質問のある方、挙手をお願いします」と言ったとたんに、僕はいつも通り手を上げました。
質問の内容を考えるのは、司会者がマイクを持って走ってくる10秒間だけです。
彼は僕にマイクを渡しながら、「最初に簡単な自己紹介をしてから質問してください」と言います。
僕はマイクを持ち、「英語本を100冊以上出版している作家の晴山です」と言いました。
すると、目の前の壇上から竹中さんが、「何の本とおっしゃいました?」と聞いてきたので、もう一度「英語の本です!」と答えました。すると、彼は「あーーー」と、声をあげたのです。
かつて、僕の英語本が慶応大学の生協で年間トップになったことがあるので、覚えていたのかもしれません。
僕は、何か思い切ったことをする時に、
こうイメージします。
「清水の舞台から、飛び立とう!」
もしも10秒間で質問を思いつかなかったら、謝ればいいのです。
でも、手を上げると必ず素晴らしい質問が降ってきます。
どうか今日も、上昇イメージで生きてください。
何度も何度も、「退路を断った10秒間」に身を置いて、新しい自分を発見してください。
というわけで、今日の教訓。
「勇気のクセをつけましょう!」
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