『10%の奇跡』(ブラッド・シュミット著)

国際派コンサルからの提言!

GAFAにも勝るみんなの笑顔と豊かさを日本企業に取り戻しましょう。日本に生まれ、海外で学んだ気鋭のコンサルタントの「企業生き残り術」のノウハウを初めて大公開したのが本書です。

GAFAのような大企業は、ニッチな領域には手を出さず、投資効果が15%以下のビジネスに興味を持たず、短期間で投資の回収ができないビジネスにも関心がありません。ここにこそ、小さな会社のつけ入るスキがあるのです。

「はじめに」より

「私は20 年以上にわたり、日本と海外の多くの企業にビジネス成長のためのコンサルティングを行ってきました。簡単に言えば、顧客企業の状態に即して具体的な改善策を立案し、実行するお手伝いをする仕事です。この活動により、ほとんどの顧客企業が30パーセント以上の業務効率化を成し遂げ、その多くの企業で従業員の皆さんがいきいきと働ける、今でいう「働き方改革」が実現しています。(中略)

改善ステップは、どんな会社でも実行可能な7つです。それぞれのステップは、これまでのやり方を見直して、少しだけでも前進することを目指すものです。革新的なイノベーションなどというかっこよさはありません。ただ各ステップで着実にできることを改善し(必ず100点満点をとらなくてもよいので)、今までより10パーセントだけ良くすることができれば、最後のステップ終了時には業績が倍増しています。

本当かとお思いですか? ちょっと計算してみましょう。10パーセントの改善ができると、従来の実績の1.1倍になりますね。最初のステップで1.1倍になれば、次のステップではその1.1倍になります。次のステップでも同じです。これを7回繰り返すと、1.1の7乗になりますから、およそ1.95倍、すなわち約2倍になります。

この方法論を発見できたときの喜びはとても大きく、自分の心に秘めておくのはもったいない、誰かに伝えなければならないという強い思いに駆られました。」

こうして本書は生まれました。なお、7つのステップとは、以下の通りです。

①ムダを発見し、削減しよう

②本音を言える企業文化をつくろう

③仕事を「見える化」しよう

④助け合いがしやすくなる仕組みをつくろう

⑤お客さまの課題を発見しよう

⑥提案が通る営業スキルを養おう

⑦新しい仕事にチャレンジできるようスキルアップを展開しよう

この7つのステップのそれぞれで、たった10%の改善を繰り返していけば、最終的に業績が2倍にアップする、というのが本書の骨子となっています。

ブラッド氏のクライアントからは、「業務改善を主軸としつつ、メンタルヘルスの診断から入り業務改善の実行までする唯一無二の会社」とか「メンバーも個性豊かな方が多く、クライアント様のために一緒に考え・学び・笑い・泣けるとてもいいメンバーが揃っています」などの賛辞が寄せられています。

 

 

著者について

ブラッド・シュミット

 

1973年北海道生まれ。4か国で教育を受け、カナダの大学在学中に日本流「カイゼン」思想の薫陶を受けてコンサルタントを志す。1998年に友人とともに最初の会社(ゲンバリサーチ)を起業、2006年同社日本法人設立。2013年にMakoto Investmentsと社名変更し、現在は同社代表取締役として活動中。23年のコンサルタント歴を通じ、『数字とスマイル』を約束する業務改善コンサルティングにこだわり、大企業から中小企業までさまざまな規模・業種・業態の会社の課題解決、業績改善に多くの実績がある。