『80億人起業家構想』(川村拓也著)

ソーシャルビジネスという新しい可能性

昨年の2月、なぜわざわざ宇都宮まで行き、そのセミナーに参加したのか、自分でもよくわかりません。もしかしたら、講師の川村拓也さんと出会うためだったのかもしれません。
セミナーは、バングラデシュで社会貢献の事業をしたい企業家を対象とした、現地視察ツアーの説明会でした。
その年の11月、「本を出したいので相談に乗ってほしい」と川村さんから連絡があり、今年の2月に3度インタビューした記録をベースにして出来上がったのが、今回の新刊『80億人起業家構想――僕がユヌスさんと会社をつくった理由(わけ)』です。
この本には、ドイツやアメリカで資本主義の洗礼を受けた著者が、なぜ途上国ビジネスに情熱を傾けるように至ったのか、その経緯が熱く語られています。
著者が自社の経営指標としている社会貢献の志は、両親の生きざま、著者が尊敬している稲盛和夫さんや天明茂さんの教え、そしてムハマド・ユヌスさんとの共同事業から培われたものでした。
以下は、本書の内容説明の文章です。
【ソーシャル・ビジネスを海外で展開したい人必読の書】
アメリカの巨大なグローバル企業に身を置き、資本主義の矛盾に苦しんでいた若き著者が出会ったのは、グラミン銀行創設者(2006年ノーベル平和賞受賞者)ムハマド・ユヌスさんの本だった。社会貢献と事業を両立できるビジネスモデルに、若い著者は魅了された。それから10数年後、著者はユヌスさんの前でプレゼンする機会を得、その1年半後にはバングラデシュでグラミングループと合弁会社を立ち上げるに至る。
ユヌスさんが目標にしているのは、単に貧しい人々の就労支援だけではなく、すべての人が経済的に自立し、自ら起業することだった! このユヌスさんの考えをシンボリックに表したのが、『80億人起業家構想』というタイトルである。
本書には、著者がいかにしてアジア、アフリカで事業を立ち上げ、同時に社会貢献の実績を上げてこられたか、その経緯とノウハウが、生々しく書かれている。
中小企業でも十分取り組めるSDGsのヒントも満載。

目次

第1章 ソーシャル・ビジネスの遺伝子
第2章 僕のビジネス前史
第3章 ソーシャル・ビジネスへの接近
第4章 ユヌスさんと会社をつくる
第5章 バングラデシュ事業構想プログラム
第6章 世界の平和に向けて(ユヌス博士との対談収録)

著者プロフィール

川村拓也(かわむら たくや)
1975年生まれ、同志社大学経済学部卒業。商社勤務(大阪本社、ドイツ現地法人勤務)後、米系自動車部品メーカー勤務(横浜アジア本部、アメリカ本社駐在)を経て、34歳で㈱サンパワー入社。現在、代表取締役社長。主要な事業は、①企業向けの海外事業支援及び②自動車リサイクルタイヤ・パーツの輸出事業。2016年2月人間力大学校創業、同年6月セカタイ(世界リサイクルタイヤ研究同志の会)設立。2017年7月バングラデシュのムハマド・ユヌス博士(グラミン銀行創設者、2006ノーベル平和賞受賞)のグラミングループとの合弁会社設立覚書を調印(Grameen Japan Sunpower Auto)。2017年8月サンパワーセネガル設立(西アフリカ)。2018年6月ユヌス博士とともに「廃タイヤリサイクル新技術研究開発諮問機関」を設立。

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