『“極意”』（加納聖士著） 　

加納さんとの出会いは、２０１５年の春でした。
たった２か月ほどで電子書籍を書き上げる「晴山塾」という出版スクールに入塾してこられたのが、お付き合いの始まりでした。通常の塾生は、期間内に１冊書くのがやっとでしたが、なんと加納さんは一気に３冊を書き上げ、みんなを驚かせました。
ちょうどその頃、私の次男がデザイナーとして仕事を始めた時で、加納さんの３冊はすべて彼が表紙のデザインを手掛けました。

これが加納さんにとっての初めての著作でしたが、僕が感心したのは、全く異なるテーマで３冊を書き分けたことでした。すなわち『「仕組み」を作った社長が生き残る』『加盟しますか？　そのフランチャイズ』『吉田松陰式リーダーの育て方』の３冊です。そのころ、加納さんはこの３冊をベースにして、様々な講座を立ち上げる計画をお持ちだったのです。彼の快進撃は、この時に始まりました。そして、あれから５年。いまや加納さんはコンサルだけで年商２億円をたたき出す、超売れっ子コンサルとなり、指導する会社は５００社を超えました。

僕が晴山書店の１冊目に加納さんの本を選んだのは、自然な成り行きだった気がします。僕は、Amazonの商品紹介に、次のような文を書きました。
【いきなりですが、出版社主よりひとこと】 株式会社晴山書店の１冊目が、この本です。 会社経営を始めたばかりの私には、天からのプレゼントのような１冊でした。 加納さんの、誰も及ぶことのできない深い知識と経験、読者を思う気持ちのあふれ出た、比類のない１冊です。１店舗の経営で四苦八苦している社長が、意識を変え、１０店舗に増やすことによって「利益を２０倍に拡大することができる! 」という鮮やかな論理的展開を、どうか経営の参考、いや指針にしてください。(晴山陽一) 後記：この本は、週に最低１０～４０冊の書店注文がコンスタントに続き、１年経たずに重版されました。