奇跡を起こすコツ
今日は、僕がとても元気とは言えない状態になった時に、どうやって打開したかという話をします。
それは出版社に勤めて4年目のことでした。
僕が練り上げた大企画を編集会議で社長から酷評され、生まれて初めて「鬱状態」を経験したのです。
僕はまだ下っ端だったので、その編集会議には参加させてもらえませんでした。
上司から「社長はお怒りだ、すぐに練り直せ」と言われたものの、社長がなぜ、どの部分に怒っているのか真意がわからない。
こうなるともう、堂々巡りです。
直さなくてはならないが、どう直せばいいのかわからないのですから。
来る日も来る日も僕は深夜まで残り、真っ暗な編集室でひとり唸っていました。
そんな悶々とした日々が続き、ついには食べるものの味がしないところまで追い詰められました。スパゲッティがゴムを食べているように感じられたのです。
こうして、あっという間に1か月が空しく過ぎてしまいました。
そんなある夜のこと。
僕は、ふと、こんなことを考えたのです。
「もう僕はダメだ!
この状態を脱することなんて、到底できない。
それができたとしたら、それは奇跡だ!」
しかし、そのとき、ふっと思ったのです。
「この状態を脱するのは奇跡だ。
そうか、それなら、その奇跡を起こせばいいんじゃないか!!!」
そう思った瞬間、体のどこかから得体の知れぬ力が湧いてきました。
そして、どのように打開すればいいのか、その道筋がくっきり見えてきたのです。
なので、僕はこう考えます。
もしも、あなたがにっちもさっちもいかない状況に陥ったら、こう考えてほしい!
「いまこの状態を打開できたとすれば、それは奇跡だ!
ならば、奇跡を起こしてみようじゃないか!」と。
ダメだダメだと思っている限り、打開の糸口は見えてきません。
でも、「奇跡」という言葉が脳裏に浮かんだ瞬間に、「打開している未来」というイメージが頭の中にグングンと広がっていったのです。
というわけで、今日の教訓。
「人は、イメージできないことは、絶対できない!」
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